魚沼「駒の湯山荘」&見附「マンガン絣」のクールビズシャツで涼やかな新潟の夏。そして郷愁をそそる路傍の店〜新潟市西区「鮮魚 元助」で炭火の鮎に舌鼓!

 こんなエキサイティングな魚屋さんがあるなら通いたい!

Posted on 2015.8.25

鮎とカレイが炭火を中心に円陣を組む新潟市西区の「鮮魚 元助」。元々は行商をされていたのだそうです
鮎とカレイが炭火を中心に円陣を組む新潟市西区の「鮮魚 元助」。元々は行商をされていたのだそうです

今年、2015年のお盆も新潟県阿賀野市にある祖母の家に帰省しました。

せっかくですので往路はあちこち寄り道をします。


新潟の夏を快適に過ごすには・・・個人的にはまずコレです。

そう、温泉です!

越後駒ヶ岳の登山口に佇む湯宿「駒の湯山荘」
越後駒ヶ岳の登山口に佇む湯宿「駒の湯山荘」

今回訪ねたのは魚沼市にある日本秘湯を守る会の宿、「駒の湯山荘」。尾瀬や奥会津の檜枝岐に抜ける国道352号線から、沢沿いの小道を入ったところにある宿です。ランプの灯るこの雰囲気がなんともいえません。


こちらでは立ち寄り湯を朝からやっており、露天風呂に浸かることができます。浴槽の中央からかけ流される湯は無色透明でぬるい湯温。隣りの暖かい湯が注がれた浴槽と交互に入りながら湯浴みを楽しみます。

清々しい山の空気に包まれながら木々の向こうに目をやると、青空に映える尾根の木々が、日の光を浴びて輝いています。夏山の色彩をめいっぱい感じながら蝉の声を訊き、湯にじっくりと浸かっていると、重しを少しずつ解放するかのように身体が弛んでいくのが分かります。私にとって身体との対話は温泉が一番ですね(笑)


湯上がりの後は、繊維産業の歴史がある見附市へ。

この街に新潟の夏を快適に過ごすアイテムがあるんです。それがこの「マンガン絣のYシャツ」です。


官民共同で開発した見附オリジナルクールビズシャツは、マンガン染の技術で作られており、マンガン絣の生地を手掛けるのは、見附市のクリスリードが世界でも唯一なのだそうです。


■参考「広報見附 平成25年6月号」

『見附オリジナル・クールビズシャツが完成』


このマンガン絣のクールビズシャツ。生地の風合いが良いばかりでなく、着てみてびっくり、実に軽やかな着心地!時折ふっと風が撫でていくような通気性の良さには驚きました。このマンガン絣のYシャツを羽織るのが楽しみになりそうです(笑)


続いては新潟市西区へ。

越後線・内野駅前にある「ツルハシブブックス」さんで、本を何冊か買い求めた後、ついでに商店街をぶらり。昔ながらの佇まいの商店がそこここにあり、興味をそそられます。

そんな中、思わず


「な、なにぃーーー!!?」


と唸ったのが「鮮魚 元助」です。なんと、鮮魚や刺身を売る傍らで、炭火で魚を焼いているではありませんか!魚屋さんで炉端焼・・・こんなエキサイティングに魚を売ってくれる魚屋さんがあるとは驚きです。昔、秋田市に住んでいた時、市民市場の向かいにきりたんぽを目の前で炭火焼していた店にも驚愕しましたが(笑)美味しさを突き詰めると、結果、こういう売り方になるのでしょうか。勝浦朝市にもこういうのがあるときっと楽しいですよね。

「普段はもっと(魚が)多いけど。今日はいっぱい買ってくお客さんがいたからね」

 

とお店のおばちゃん。創業年について伺うと

 

「古過ぎてわからないわ」

 

とにっこり。素敵な笑顔です(笑)。現在の魚屋の形になる前は行商をされていたのだとも教えてくれました。

 

たまらず鮎を一尾テイクアウト。頰張ると香ばしさがブワリと広がり、身はほわんほわんと心地良い弾力感、じゅわっと弾けるうま味・・・立体的な美味しさに感動でした。

 

美味しさの余韻を噛み締めながら祖母の家へ。夕方、親戚一同墓参りへ。蝉時雨の中お参りするこの情景、しみじみ夏休みだなぁと思います。