勝浦からいすみ市の田園カフェへ。そして奥飛騨のローカル線との邂逅〜「Cafe nakao(なかお)」

 

ムーミン列車から見たら、どう映るんだろう

田園に佇む、その姿。

 

 

Cafe nakao(なかお)」

いすみ市増田53-1

 

 

先月、いつものように勝浦市のビストロ「au bon acceil(おーぼんあくぃゆ)」さんでランチを味わおうとお店の中にお邪魔すると、不意に、
 
「アレ・・・・・?
 以前、お会いしませんでしたっけ?」
 
と、カウンターに腰掛けているご夫妻が私におっしゃるではありませんか。
実はここのところ、おーぼんあくぃゆさんに行くと、国際武道大学の先生OBや、御宿の直売所・交流拠点「牛舎8号」の皆様、広報かつうら連載「かつうらしいひと」の愛読者さんがいらっしゃったりと、愉快な出会いがいっぱい。今日は何の出会いだろうとちょっと考える、、、、、そうそう、いすみ鉄道を眼前に望むあの田園カフェ「Cafe nakao(なかお)」さんの伊藤ご夫妻でした。
 
勝浦市の銘柄豚肉「なるかポーク」を使ったサンドイッチを以前食べにお伺いしていたのです。そういえばおーぼんあくぃゆさんでもなるかポークを使ったメニューがよく登場しますが、実はnakaoさんでもなるかポークを使ったカレーやサンドイッチを味わうことができます。勝浦といすみ、おいしく面白い繋がりがあるものです。
 
そんな改めてのご縁もあり、再びnakaoさんを訪ねました。いすみ市と大多喜町の境界辺り、国道465号線添いに看板が出ています。そのロケーションはまさに田園カフェ、和風の建物が風景に溶け込んでいます。そして、ユニークなことにお店は眼鏡店「いすみ眼鏡」が主体であること。ご夫妻はいすみ市への移住前に、津田沼で眼鏡店を経営されていました。そのため、こうしたユニークな営業形態になっているのです。
 
今日はカフェで「ときわぎ工房」さんの睦沢産小麦を使ったスイーツと、大多喜町にある自家焙煎珈琲「焙煎香房・抱(HUG)」さんのコーヒーを味わいます。クリアーな風味のコーヒーと、軽やかな甘みを漂わせるケーキ。ほっと小さく息を吐いて窓の外に目をやれば、いすみ鉄道の一両編成の黄色い列車が、田園の向こうを真っ直ぐに横切っていきます。思っていたよりも早いスピートで駆け抜けて行ってしまったため、写真に収めることが出来ませんでした(笑)
 
店内には近隣地域の作り手による雑貨やクラフトなどが並んでいます。私もキッチンで使っている、いすみ市のオリジナル消しゴムハンコ雑貨「kanoco」さんの布巾も販売されていました。
 
長いしているとついついおかわりが欲しくなってきます。
二杯目のコーヒーは岐阜県の奥飛騨にある「喫茶・あすなろ」から取り寄せたというコーヒーを戴きます。こちらはマイルドな味わい。奥様は「ふくよかな」と表現されていましたが、本当にその通りだなと思いました。
 
ご夫妻は奥飛騨の大ファン。
廃線になった神岡鉄道の旧駅舎にあり、市街地から一時間かけてよく通っていたそうです。その話を訊いて、「これはローカル線繋がりですね」と思わず口にしていました。岐阜県の元ローカル線のコーヒーから千葉県のローカル線へ。繋がりというのはどこか心にあたたかいものを灯してくれます。