今年も発酵する時がやってきました。発酵の里こうざき酒蔵まつり〜お蔵フェスタへ!焙煎香房・抱(HUG)さんの助っ人として今年は参戦です!!

 

水の張られた田んぼが赤みを帯び、

徐々に明るさを増していきます。

房総内陸の田園に降り注ぐ、

初春の朝の輝きを浴びながら、

一路、北へ、北へ。

発酵の里が待っています。

 

川向こうは茨城県。かつて利根川水運で栄え、現在は発酵の里として知られる神崎町は、千葉県の町の中でいちばん小さな町ですが、今日ははちきれんばかりの人で溢れかえります。そう、「発酵の里こうざき酒蔵まつり2014」の開催日なのです。鍋店、寺田本家、二つの酒蔵を中心に、千葉県内外から発酵や食にまつわるお店が集まり、体験やステージイベントなどが行われる一大イベント。私も毎年楽しみにしている催しです。

 

今年は大多喜町にある自家焙煎珈琲店「焙煎香房・抱(HUG)」の水野さんに誘われて、出店のお手伝い兼コーヒー修業(?)として参戦です。オープンの9時前からすでにお客さんが行き交い、界隈は賑わい始めているので、開店に向け早めに準備を整えておきます。立看板には5月17日にいすみ市にあるカフェ「green+」を会場に行われる「コーヒーフェスタ」のポスターを掲げ、ばっちり告知。松下さんのかわいいデザインのポスターに、道ゆく人も立ち止まってくれます(2月に雪で中止になったリベンジです!)。

 

コーヒーは以前、勝浦市の落語家、入船亭扇海さんの主宰する土曜寄席でコーヒーを振る舞った時同様、保温ポットを使い、大人数のお客さんに備えます。イベント時のコーヒーのオペレーション、大変勉強になります。販売するのはドリップコーヒーと焙煎豆(個人的にはケニア・ニエリが大好き!。加えて、抱の助っ人としてちょくちょくカウンターに立つ、イラストレーターのせきねゆき(どら)さんの発売ホヤホコミックエッセイ『ゆるゆるマクロビ生活』(メディアファクトリー)も販売です(直筆サイン入り!)。

時間が経つにつれ、人の数がググンと増えてきました。ピークを迎える前にささっと偵察に出てみましょう。メインストリートから寺田本家さん寄りの「お蔵フェスタ」を重点的に廻りました。朝食をちゃんと食べていなかったので、どうしても食べ物に目がいきます。

 

「くすくす笑店」さんの地元の卵を使った卵焼き「ふわたま」。う~ん、懐かしい!ぐるっと千葉で取材させていただいて以来だから、もう二年近く味わっていない。それに瀬宮さんの変わらぬハイテンションな笑顔を目の当たりにしちゃ買わずにはいられないですね(笑)

 

「日本自給教室」のはかせさんに勧められたのはコンニャク田楽。これまた柚子味噌が滋味に富んだ味わい。一気に平らげてしまいました。

 

「こうぼ食堂」さんはすでに売れ切れ続出。なんとか「レモンこうぼスカッシュ」にありつけました。ふんわりレモンの香りと、発酵してほわほわ~っと微炭酸。飲んだ後も爽やかな余韻が漂います。これから気温があがるとより重宝しそうな発酵ドリンクです。

 

そしてぐる千葉時代におおいにお世話になった「風楽」(成田市)の川端さん。この近くに出店されてると思うんだけど・・・とキョロキョロ見渡すも分らず。結局、抱さんブースに来てもらっちゃいました。ああ、昨年に続きまた風楽さんフードを食べ損ねてしまうとは・・・悔しい!

そうそう、忘れちゃいけません。

抱さんブースの両脇でも懐かしい方々が。

ぐる千葉連載「いっぴんさん」で取材させていただいた当時の夢農楽さん(現在は屋号改め「柴海農園」さん)、田植え&稲刈り体験&農家ランチを満喫させていただいた佐倉市の「たに農園」さん。あぁ~、すんごくお久しぶりです!!

 

柴海さん、取材させていただいた玄米ジャムをバージョンアップさせて、「甘糀ジャム」を商品化!コレ、玄米が原料で砂糖は一切使わない。ですが、しっかり甘く、後味がたいへんすっきりしているのです。お米の糖化作用に驚かされるいっぴんです。

 

■ 過去のいっぴんさん記事「玄米ジャム」 →

 

赤カブ漬も思わず買っちゃいました。

コレ、漬物嫌いの方でもひょっとしたら食べられるんじゃないでしょうか。しょっぱすぎたり臭さがあったり、そんなイメージをお持ちの方にはぜひ食べてもらいたいアイテムです。ご飯がめちゃ進みます。

 

一方、たに農園さんのウリといえばやはり「にんじんジュース」でしょう。

青臭さがなく、実に飲みやすいジュースです。ですが、果肉感が少し残っているので飲んだ充実感がありますよ。このにんじんジュースをグビとやると、印旛の田園の匂いが思い返されてきます。考えてみたらこういう体験が勝浦でできたら愉しいですよね!

 

■ 田植え体験~たに農園の休日(1)→

■ 田植え体験~たに農園の休日(2)→

■ 田植え体験~たに農園の休日(3)→

勝浦市のお隣、いすみ市から出店されてたのが、いまや全国区で知られる「米T」を繰り出す小畑さんです。実は会社を辞めて新潟か勝浦に移住しようか(当時、新潟も選択肢にあったのです)・・・・・と悩んでいた時、体調不良を押して相談にのっていただいた恩人なのであります。奥様は消しゴムハンコによる雑貨を作られており、布巾は定番商品。私も今、漆椀拭き用に家で使っています。この日はプレゼントの袋によさそうなこちらを購入。アクセントの消しゴムハンコの鹿がかわいい。

 

小畑さんと夢中で話していたら・・・・・なんと「寺田本家」の当主、優さんが登場!前回の「バカ殿」に比べ、今年は控えめですねぇ(笑)小畑さんとのツーショット写真を撮らせていただきました!!


おかげさまでドリップコーヒーは完売。『ゆるゆるマクロビ生活』も手に取ってくださる方が思ったよりも大勢いらして嬉しかったです。そして、一年振り、二年振りの再開がたくさんあったことが何よりかけがえの無いことでした。ほんとうに人も発酵しちゃう、素敵なイベント、素晴らしい地域です。またゆっくり訪ねてみたいですね、神崎町を。お越しいただいたみなさま、誠にありがとうございました!