今月の上旬から、各分野のプロフェッショナルたちがにいさんちに手をいれてくれています。

 

「プロフェッショナルたちの休息のひととき」

 

縁台ランチ中の大工さんと建具屋さん。

お疲れさまです。

(実はこの大工さんも築120年の古民家暮らしなのだそう)

ざっくり俯瞰しただけでも八部屋もあるたいへん広い家ですから(仕切るともっと部屋数が増えそうです)、持ち主さんと相談して普段の生活に必要な部分に絞って手入れをお願いしました。主に交流スペースとして使う予定の仏壇のある囲炉裏間や床の間から続く三つの部屋はひとまずそのままにして、それ以外の部屋にまずは重点を置きます。

 

改修も限られた予算ですから、

 

・なかった「ガス」を導入

・割れた窓ガラスの嵌め込み

・ぼろぼろだった畳の入れ替え

 

を中心に、建具の整備や電気設備関係の調整をしていただきました。

もちろん、ライフラインの代名詞「電気」「ガス」「水道」も見逃せません。

「水道」はエントリーを改めてアップしたいと思います。実はにいさんち、「水道」ではないのです。

 

「電気」はすでに通電していますので特に問題はありませんでしたが、電気に関わるところを幾つか見ていただきました。

 

まず、使えなくなっていた換気扇を取り替えてもらいました。浴室に付いていたこの換気扇カバー、昭和レトロを漂わせていますが、現在の規格よりも小さいためこれを活かして取り付けるのは難しいそうです。

そして、天井に付いている照明の「根元」を各部屋見てもらいます。今後、照明のカスタマイズをする際、引掛シーリング(クリっと回して嵌め込む、照明の取付機具)の有無や配置、配線、電源の位置などがポイントになってくるからです。

そして「ガス」。

ガスくちや灯油タンクがあることから、プロパンガスと灯油を併用していたと思われますが、灯油を熱源としたボイラーは故障し、プロパンガスに至ってはボンベがそっくりそのままなくなってしまっています。にいさんちに住む座敷童が持っていってしまったようです(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにガスボンベがあったと思われます

この件に関しては話し合いの結果、灯油はナシにしてガスに一本化することに。プロパンガスを入れることになりました。

 

割れた窓に関しては順調に補修していただきました。これまでは外気が入り放題だったので寒いこと寒いこと!(窓を嵌めても寒いですが・笑)

そして見逃せないのが「生き残った」硝子窓。これが実に素晴らしいもので、今は製造されていないと思われます装飾硝子が多用されています。落ち着きましたら硝子は改めてレポートしたいと思います。

 

窓付きの建具も建具屋さんに長屋門の中から「発掘」していただきました。玄関脇の部屋に使われていた引戸で、水洗いしていただいた後、久方ぶりにカムバック。一部痛んで入るものの、古いモノ好きにはたまらない装飾硝子の引き戸です。


建具屋さんには各部屋にある重厚な引き戸の「滑り」も調整していただきました。鑞(ろう)を塗る程度では改善されないため、こうして鉋(かんな)で削って滑りを良くします。ただ、にいさんちの裏庭側は建物がやや傾いているため、「建具屋泣かせ」の難しさだったそうです。

 

匠のみなさま、本当にありがとうございます。