憧れの天然水生活に向けて、初めての水質検査にチャレンジ。10項目+放射能検査をクリアしました。有り難き自然の恵み感謝です。

 

 

さて、先日のエントリーで

「電気」と「ガス」について触れました。

と、くれば気になるのが「水道」です。

「地震、雷、火事、親父」

「ホップ、ステップ、ジャンプ」

「電気、ガス、水道」・・・・・

 

こうしたリズミカルなその単語の響きは定番の象徴。でも、実はここに既成概念が潜んでいるのかも知れません。ひょっとすると、電気、ガス、水道が、

 

「薪」「太陽」「地下水」

 

に変わるかもしれないですからね。

 

さすがにまだ「薪」や「太陽」はこれからの検討課題でありますが(電池はちょっとだけ太陽光で充電はしていますが)、なんとにいさんちの「水」は、いわゆる水道管を引っ張ってきた「上水道」ではなく、なんと山の「湧水」を引っ張って来ているのです。

 

幸か不幸か、勝浦市の市野川集落に水道管が本格的に引かれたのはココ最近の話で、いまでも市野川では井戸水を使っているところが多いそうです。確かに以前、中村工務店さんでお茶を戴いたのですが、たいへん口当たりが丸く、実に柔らかくまろやかなお茶でした。

 

にいさんちは井戸水ではなく、それとは別の水系の湧水です。これもまたまろやかな口当たりで、初めてこの水に出逢った時、一目惚れしてしまいました。一般的な水道よりも圧は低いものの、自噴しているので電気を使わなくても水を利用することができます(緊急時には特に重宝しそうです)。

 

こうした天然の水に恵まれた市野川ですが、にいさんちでは生活として長い間水を利用していなかったため、水質検査をすることにしました。地下の低いところから汲み上げる井戸と異なり、湧水はその湧出ポイント次第では外部環境の影響を受けやすくなります。そのため(井戸水もそうですが)定期的な水質検査が必要と云われています。

 

ここで、せっかくですので「水道」についてちょっと触れておきましょう。

 

例えば飲食営業を想定して「やっぱり水道管を引きたい!」と考えた場合、水道工事費用は本管からの「距離」に比例して工事費用が上がります。そのため、数十万円でできるところもあれば、水道の本管から距離のあるところでは100万円以上かかるところもあると訊きます。

 

そのため、水道の条件不利地では、井戸水における普段の生活に必要なレベルの水質検査費用に対し、勝浦市からの補助金があります。ただ、にいさんちはつい最近、近くの道路まで水道管が埋設されたため、補助金適用外になってしまいました(泣)

 

さて、水質検査です。

 

 

●STEP1「検査機関を選択する」

 

検査は法律に基づく登録検査機関にて検査を依頼することができます。千葉県内で依頼できる機関については、千葉県健康福祉部薬務課審査指導班の管理するwebページにて詳細が記載されていますので、参考にしていただければと思います。

 

「飲用井戸の衛生管理について/千葉県」

http://www.pref.chiba.lg.jp/yakumu/inryousui/inyouido.html#a02

 

私は勝浦から最寄りの機関の一つということで、千葉市中央区にある「千葉県薬剤師会検査センター」に依頼することにしました。

 

 

●STEP2「検査プランを選択する」

 

水質検査は微生物や金属類、臭気、味の有無など、50項目に細分化されています(加えて放射能検査も実施できる機関もあります)。これをすべて検査すると一気にウン十万のお金が羽ばたいていきます。

 

ですので、通常は生活するうえでの最低ライン「10項目」の検査を行うのが一般的です。10項目ならまず1万円を超えることはありません。ただ、私は念のため10項目に放射能検査を加えました。たまたま10項目と放射能検査のセットキャンペーンを実施中で(引っ越しのシーズンだからでしょうか?)、10項目と併せて約1万8000円でした。

 

なお、井戸水や湧水を飲食店営業として使う場合は10項目検査では保健所の許可が通りません。例えば千葉市の場合、26項目の検査が必要になるそうです(翌年以降は毎年要10項目検査)。

 

 

●STEP3「採水」「持込み(宅配)」

※千葉県薬剤師会検査センターの例です

 

採水するための容器を準備します。

容器の入手はセンターに直接取りに行くか、宅配で送ってもらうかを選択できます。千葉まで容器のために足を運ぶのは厳しいので宅配してもらいました。

 

容器は3+1個。

10項目検査のための容器が三つ。

細菌検査用とそれ以外で容器が別々になっています。

放射能検査用の容器は一番大きな容器で一つです。

しばらく水を流しっぱなしにした後、各容器に水を入れていきます。

まずは10項目用から。

 

空気が入らないよう、またフタの裏側を不用意に触らないよう、気をつけながら採水します。

細菌検査用の容器に水を入れる前には、火で軽く蛇口を炙ってから採水します。

放射能用容器には目安のラインまで水を入れます。

採水した水はセンターまでクール便で送るか、その日のうちに持ち込む必要があります。この日はちょうど千葉市方面に用事がありましたので、持ち込むことにしました。

 

こちらが千葉ポートタワーの近くにある千葉県薬剤師会検査センターです。

果たして結果やいかに・・・。

●STEP4「検査結果の通知」

 

先日、ついにセンターから検査結果書が届きました。

気になる10項目検査は・・・

 

『上記水質項目については、水道法に基づく水質基準に適合。』

 

よしっ、クリアです。続いて放射性ヨウ素・放射性セシウムの放射能検査は

 

『検出せず※』

※「ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法」で検出限界値(3Bq/kg)


おかげさまで普段の生活レベルで使うぶんには大きな問題はなさそうです!ということで、にいさんちでは湧水を使わせていただく天然水ライフが始まりました。山の恵みに感謝!感謝!!であります。