千葉県のパン事情の今〜6月18日発売の『休日のパン屋さん 千葉 増補版』をガツリと取材させていただいた一つの結論。店主の人生と信念が地域に積み重なれば、そこで新たな文化が創られるということ

 

おいしい休日を

今度のドライブのおともに

と、いうことで、数ヶ月前はひたすらパンを食べていました(笑)。

 

『休日のカフェめぐり』『休日のおやつ屋さん』など、ジャンル毎に飲食店やスイーツのお店を編集してムックに仕立てた「休日シリーズ」で知られる出版社「幹書房」さんより、昨年取材撮影させていただいた『休日のごちそう食堂 千葉 増補版』に続き、新たな千葉のムック本の取材撮影のお声を掛けていただいたのです。

 

その新たなムック本というのが、今回上梓された『休日のパン屋さん 千葉 増補版』です。

 

 

■幹書房webサイト →  ● 

数年前に発行されていた『休日のパン屋さん 千葉』に新店などを加えた「増補版」としてバージョンアップ。千葉県各地、60店舗もの記事が掲載されている、まさに今の千葉パン事情を伝えるムック本と云えます。

 

『休日のパン屋さん』という本のおもしろいところは、味のおいしいパンというのはもちろん掲載にあたる一番の大前提なのですが、それに加えて「シチュエーション」「雰囲気」というのが、内容的にも、レイアウト的にも、そしてビジュアルでもさり気なくこだわっているところでしょう。

 

そういう『休日の』というタイトルがつけられているゆえんがあるからこそ、普段使いのパン屋さんだけではなく、むしろ、今度の日帰り旅行で、ドライブのついでに立ち寄ってみたいと、ページをめくりながら「愉しい妄想」ができる。読んでいてそういうおもしろさがあるのです。

以前『千葉里山カフェ』(グラフィス刊)で取材させていただいた八街市の古民家ベーカリー「麦匠」さんも。今回は別の記者さんがおいしそうに取材してくれていましたよ
以前『千葉里山カフェ』(グラフィス刊)で取材させていただいた八街市の古民家ベーカリー「麦匠」さんも。今回は別の記者さんがおいしそうに取材してくれていましたよ

今回、掲載店候補の検討に少し関わらせていただいた後、睦沢町、木更津市、君津市、鴨川市、館山市のパン店7軒を取材撮影させていただきました。どこだか、おわかりになりますか(笑)。ぜひ、本をご覧いただきつつ、「愉しい妄想」を膨らませてみてくださいね。

海辺の路地裏の奥に、そのパン屋さんがあります
海辺の路地裏の奥に、そのパン屋さんがあります
かわいい「亀ロン」はちびっ子に人気
かわいい「亀ロン」はちびっ子に人気

季節の新作パンが楽しみ
季節の新作パンが楽しみ
お店が国道沿いにあるとは思えぬ佇まいです
お店が国道沿いにあるとは思えぬ佇まいです

日々の暮らしの中で味わうパン
日々の暮らしの中で味わうパン
このクロワッサンが私の大好物
このクロワッサンが私の大好物

お手製の薪窯が目印
お手製の薪窯が目印
房総内陸の田園地帯にて
房総内陸の田園地帯にて

店主のみなさんとお話させていただき、「仕事のあり方」に、大きな潮流があることを再認識させられました。都市部から移住し、館山市南部の漁村で「富崎ベーカリー」を開いた山崎さんの

 

「生活をメインにしたら、こういう形になりました」

 

という言葉がまさに象徴的でした。

 

そして、目を見張ったのが、木更津市、君津市・・・いわゆる上総地域のパン屋さん。ここにはひとりの「気さくな店主」を起点とした、「かずさパン文化」ともいえる、素敵な繋がり、広がりを目の当たりにすることができました。この3つのお店についてはエントリーを改めて伝えていきたいと思います。

 

最後になりましたが、今回パン店主のみなさんとのおいしい出逢いのきっかけをいただいた編集のOさん、幹書房さんと繋いでいただいたジュンさん、そして急なお願いにも関わらず取材撮影のご協力をいただいた竹内さん、斎藤さん、本当にありがとうございました。改めて、深く御礼申し上げます。