薄暮れの興津海岸と、浜辺で佇む猫
先日、不意に私の元に、一枚の写真展の案内が届きました。
以前、勝浦市の興津の海辺にあったカレー屋のたまやさんで写真展を開催された、興津在住のフォトグラファー、横内香子さんからだった。
勝浦市に移住されて約4年。
その房総生活なかで出逢った四季折々の表情、地元のひとたちの暮らしの営みを切り取った写真の数々を、神楽坂にある「アユミギャラリー」で展示しています。
「かずさ【上総】 横内香子 写真展」
会期 2014年11月7日[金]~12日[水]
時間 11:00-19:00(最終日は17:00終了)
会場 アユミギャラリー
住所 東京都新宿区矢来町114
交通 東京メトロ東西線・神楽坂駅から徒歩1分
■展示会概要
昨日、満を持して写真展にお邪魔しました。
ちょうど香子さんが在廊されており、お話を伺うこともできました。
昨日、満を持して写真展にお邪魔しました。
勝浦やその周辺地域の、暮らしのワンシーン、伸びやかな自然の風景が写し出されていて、そうそうこの空気感がいいんだよなぁ~、と思わず頷きながら見させてもらいました。
今回の展示には、勝浦からも足を運んでくれた方もいらっしゃるそうで、
「写真を見て、『昔ここでこんなことやってたな』って、思い出される方もいらっしゃいます」
と笑う香子さん。
ひとりひとりの記憶の断片が、写真の中に宿っている。
それは、写真の持つ大きな力の一つだと私は思います。
今回の「かずさ」は2回目で、1回目の展示の時にはランドスケープの写真が多かったそう。フォトブックも作られていたそうですが、残念ながら在庫切れ。かわりに、香子さんがキューバを訪ねた時に写し取ったフォトブック『Cuba Libre』を買い求めました。
この中で、ボクシングのシーンが出てくるのが香子さんらしい。
というのも、香子さんはボクシングをやられていたのです。そのボクサー生活のなかで感じたのが、
「上に行くのはほんの一握りで、ほとんど表に出ない人たちばかり」
ということ。やがてその、ボクサーたちにカメラを向けるようになるのです(「写真集『IN THE BOX』蒼穹舎」にまとめられています)。そんなボクサーの写真に対して、「猫」の作品もいっぱいなのがなんともユニーク。ぜひ、機会があればまた勝浦で展示会ができるといいですね。