「野菜とジャムとマクロビお菓子のお店 カナルファーム『ido』」が3月30日にオープン。農からはじまったアクションは、地域の女性たちの活躍の場を生み、笑顔が笑顔を呼ぶようになりました

素敵な直売スペースが誕生しました

Posted on 2017.3.25

約1年前に、『月刊ぐるっと千葉』で執筆中の連載「いっぴんさん」で取材に伺った、流山市にある「カナルファーム」の矢口優子さんが満を持して、直売&加工所をオープンしました。

 

カナルファームは利根運河の近くにある農家で、優子さんで21代目になる家。農家としては4代目になるそうです。母屋脇の離れには、利根運河を設計したオランダ人技師、ムルデル氏も寄宿していたという、由緒あるところです。

 

■カナルファーム

流山市西深井486

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出産の機に、自分の足元にある農ある暮らしに気がつき、本格的に農業の世界へ。農業体験を実施したり、農林水産省の農業女子プロジェクトに参加するなど、農業の魅力を広く知ってもらうところまで、精力的に活動されています。

 

以前の取材時はジャム作りの模様をレポートさせていただきましたが、その際、今後は母屋でワークショップなどができるようにしたい、と地域を巻き込んだ活動をしていきたいと語られていました。「家族の健康だけじゃなく、共感していただけるみなさんの健康、そして地域の健康を育んでいきたい」と。

 

その後、さっそく母屋を開放して、こんなにも!?と思うほどの多彩なワークショップを展開。そして井戸小屋を改装した直売&加工スペース「ido」のオープンにまでこぎつけたのです。これがまたカフェと見まごうほどの素敵な空間です。

 

イチゴと庭で採れた金柑を使ったジャム。梅ジャムは人気でこの日は完売でした
イチゴと庭で採れた金柑を使ったジャム。梅ジャムは人気でこの日は完売でした

カナルファームの野菜はもちろん、矢口さん手作りのジャムやスイーツのほか、ワークショップなどのご縁で繋がった近隣地域の作家さんの手作りの品々が並びます。

 

そしてこちらが笑顔が素敵な矢口さん。実にアクティブな方なのです。

この日は流山市長迎えてのテープカットの後、オープニングパーティーが行われました。パーティーには糀マイスターの「Cozy Kitchen」さんや「Sono Comme」さん「RAW BALANCE」さんの作られた食事がずらり。お腹いっぱいいただいてしまいました(笑)いずれもワークショップをここで開催されたり、流山にゆかりのある方ばかりです。

「FYMIKO」さん作の消しゴムハンコ。屋号がかわいらしい野菜・フルーツたちに囲まれています
「FYMIKO」さん作の消しゴムハンコ。屋号がかわいらしい野菜・フルーツたちに囲まれています
「さくら工房」三條さん作の絵画にはいろいろな人たちが集う、カナルファームの母屋が描かれています
「さくら工房」三條さん作の絵画にはいろいろな人たちが集う、カナルファームの母屋が描かれています

母屋の玄関に掲げられた三條さんの絵のように、さまざまな人が集い、健やかな笑顔が溢れていく。畑と、受け継がれてきた古民家からはじまるアクションは、流山という地域を耕し、喜びが少しづついくかのようです。それぞれの人たちができること、楽しめることを無理なくつなぎ合わせながら。それは利根運河にそよぐ風のようにしなやかなものなのです。