「旅」という名の「営業」関西編(6)12/24 作り手冥利につきる言葉 〜神戸「1003」へ

旅しながら本の営業をする、本の営業をしながら旅をする〜「旅」という名の「営業」〜。各地での人、地域との出会いを楽しみながら本屋さんを巡るそんなスタイル。個人SNSに投稿した文面をベースに、一部加筆修正してお届けします(SNS的な文調そのままに掲載しています)

「あ、お久しぶりです!」

 

昨年の5月以来、久々の訪問にもかかわらず覚えてくださってた!神戸元町の本屋「1003(センサン)」の奥村さん。ビルの細い階段をのぼり、恐る恐る扉を開けると、30秒ほどでそう声をかけていただいた。いやぁ、本当に嬉しかった!

 

図書館の司書に勤めてらっしゃった奥村さんが1003をオープンしたのが約2年前。ビールを飲みながら本を選べるスタイルは変わらず、シックで落ち着いた店内。限られたスペースながら守備範囲の広い選書もいいなぁ!って思うけど、心静まるこの雰囲気も好き。

 

「やっぱり最初は千葉の本だからどうかなとも思いましたけど、千葉に住んでた方とか見てくれましたね。『手賀沼』って文字に反応される方もいましたね(笑)」

 

置いていただいていた房総カフェの経過を教えてくれる奥村さん。そして極めつけの嬉しいお言葉。

 

「印象深かったのは『見本でもいいから買わせてください』って方がいらして」

 

 

そう訊いて、その瞬間その人にとって私の本はどんな存在だったのか、本からどんな力が発せられたのか、思いを巡らせました。熱量が届くとはどういうことなのか・・・。

さて、せっかく元町に来たので、昨年訪ねた時に奥村さんから「神戸は実は餃子の街なんですよ!」とオススメしていただいた「ぎょうざ大学」へ。カウンターで頬張った餃子が美味しかったので、今回も行こうと思ったらなんとお休み・・・。

 

じゃあ、喫茶で本でも開こうかと「にしむら珈琲店」へ。1003で購入した『微花(kasuka)』。柔らかな光の向こうにふっと浮かび上がる花々、植物の写真が美しく、なぜか胸がきゅんとしてしまいます。

 

冬号にはスイセンやソテツ、アロエが・・・まるで南房総のよう。うん、そろそろ千葉に帰ろう。

『房総コーヒー』新規お取扱店さま

■1003(神戸市)

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※ツイッターでご紹介いただいています。ありがとうございます!

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