『房総のパン 南房総という生き方』増刷しました

おかげさまで二刷となりました

本が納品される時、取材に駆け回りウンウン唸りながら執筆を続けた日々、そして取材にご協力いただいた方々の表情や暮らしのシーンの数々が、走馬灯のように脳裏に流れてゆきます。そしてダンボールを開けた瞬間、「1冊のかたちになった」。毎回そう呟くのです。

 

今回は久しぶりに一度つくった本で、二度目の呟きとなりました。

『房総のパンⅠ 南房総という生き方』、おかげさまで増刷です。

 

発売当初は館山市でどどどーっと売れ(宮沢書店さんの多大なる尽力なしに今を語れません!本当にありがとうございます)、一年くらいしてからは房総半島の上半分でもじわじわ売れ続けている・・・そんな感じです。

 

興味深いのは他のシリーズ以上に、千葉県外での反響があることでした。「千葉県に移住を考えている友人にプレゼントしたい」とお声を寄せていただくこともしばしばで・・・そう、取材を終えて編集して気がついたのですが、パンの本であると同時に「移住者特集号」のようにもなっていたんですよね。パンは生業にしつつも、畑や田んぼをやったり、ヤギや鶏を飼ったり、チーズ屋さんと物々交換するご近所付き合いをされていたり。その暮らしと生業のあり方が、いかにも南房総らしいなぁと、見返していて改めて感じました。

 

そんな魅力をこれからも伝え続けるために、思い切って増刷いたしました。引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。