西日本一周の旅[3]九州・後半〜四国へ

一昨年、昨年に続いて今年も車中泊しながらの西日本一周の旅へ。前回以上に本屋さんからの口コミで旅程が組み上がっていく面白い展開でした(※Facebookに掲載したものをそのまままとめたものです)

「西日本一周の旅…点景 2018.5.20」

 

蜂楽饅頭(熊本県水俣市)

東雲の里(鹿児島県出水市)
 →生そば 草の居

曽木の滝(鹿児島県伊佐市)

丸池湧水(鹿児島県湧水町)

野はら屋(鹿児島県薩摩川内市)

つばめ文庫(鹿児島市)

可否館(鹿児島市)

Sante(鹿児島市)

霧島温泉(鹿児島市)

桜島フェリー(鹿児島市)

 

・東雲の里&生そば 草の居

天の製茶園の礼さんに教えてもらった「家を自分で建てちゃうような人」がやっているスポットのひとつ。東雲の里は、家どころか、自ら何万本もの紫陽花を植え、山を紫陽花山にしてしまった驚くべき場所・・・と書くと、いかにもありがちな観光施設のように思われるかもしれないですが、自然の佇まいを壊す事なく、さりげなく置石を置いたり、あずまやを作ったりされているので、違和感を感じない。そば処やギャラリーはまったく山の風景に溶け込んでいて、川の流れる散策路などを歩いていると本当に気持ちいい。紫陽花はまだ咲き始めだったが、非常に素晴らしかった。

また、園内の「草の居」では、息子さんが打たれている十割の手打蕎麦を味わえる。ふわり香りが広がる蕎麦を手繰り、風味の余韻を咀嚼していると、水琴窟の澄んだ音色と、川のせせらぎ、梢から流れる鳥の声・・・。前菜は石蕗(つわぶき)、手作りこんにゃくを揚げたもの、そして出水市の名物だというマテ貝。こんなご馳走いっぱいなのに、これで1000円だというからなんだか申し訳ないくらいです。いまは阿蘇の蕎麦粉だそうですが、今後は自分たちでも栽培していとのこと。一家のバイタリティはまだまだあふれんばかりのよう(笑)

 

・丸池湧水

名水100選。実は長旅には自由に汲める水場があるのって、すんごくありがたいんです

 

・野はら屋

先日、岡山の暮らしのギャラリーで、野はら屋さんの湯のみが気に入ってしまい一つ買い求めたのですが、よくよく案内を見ると、工房が「薩摩川内市」になっている。もしやと思い調べると、ほぼルート上にある!思い切って訪ねると、見かけは普通のおうち・・・恐る恐る呼び鈴を押すと、作り手の佐々木かおりさんに心地よく出迎えてただきました。「ちょうど先ほど東京からもお客さんがいらしていたんですよ」とのこと、あぁよかった。

佐々木さんは薩摩川内市のご出身で、大学は沖縄。「そろそろ将来のことを考えないと・・・」と思い始めていた2年の頃、たまたまバイトで北窯へ。「粘土を運んだり混ぜたり、いろいろ雑用をやりました。なんだかそれが『自分に合っていた』んです。(仕事を)やったな、という感覚があって」。それから北窯米司工房に弟子入り。10年ほど経ってから帰郷し、独立して器を作り始めました。

ご自宅にズラリ並ぶ器を拝見すると、彩色の際立つ器から、素朴な土の色・質感をした器まで、多様な作風の器があることに気がつきます。「よくそう言われます(笑)。これは私の年代そのもの。やっぱり最初の頃は沖縄の影響を受けてますから、そういう作風になっています。でもだんだんと、ここならではのものを作りたいなと思うようになったんです」。いまは地元の風土から取れるもの、特に、桜島の灰を釉薬に使うなどして器を作られているそうです。

一方、「鹿児島の器では『しろもん』と『くろもん』というのがあるんです。しろもんはお殿様なんかが使うような器。くろもんは一般の人たちが使うようなものです。私はくろもんがいいなって思ってて」。そう伺って、暮らしのギャラリーで手にしたあの湯のみシリーズを改めて見て、あぁそうかと合点がいきました。

翌日の野点珈琲は、佐々木さんの器(藁釉と桜島の灰釉)と可否館のコロンビアを使ったスペシャルバージョンで。

おいしく、そして楽しいひとときをありがとうございました!

 

・つばめ文庫

たまたま読書会が行われた後で、店主の小村勇一さんや文筆家で個人文芸誌も発刊されている馬場広大さんほか、お客さんとなりゆきで記念撮影(笑)。「鹿児島の文学の書き手がいない。なんとかしないと!」と熱く議論されていたのが印象的でした。

つばめ文庫は古書店で、鹿児島県の郷土本がすごく充実。毎月「石蔵ブックカフェ」や「ロンドンバスの古本市」(これは行って見たかった~)など、地域での本イベントも行われています。

「えっ!千葉から車で来たの!?」と驚かれましたが(笑)鹿児島の美味しそうなお店をいっぱい教えてくださいました。こりゃまた来なきゃ回りきれませんね!

 

・可否館

残念ながらLO後だったため「コーヒー終わりましたよ」とのことながら、豆ならOKということでお店の中へ。そうしたら民藝の調度品や器がいっぱい。うわぁー、これは長居したくなる素敵な空間・・・。民藝の好きな方の間では有名なお店のようです。

佐々木さんに教えていただいたんです、と告げると、店主の永田さんが、お店で使われている佐々木さんのカップを見せてくださいました。「最初の頃はこっちのように小さかったんだけど、要望を出していくうちに、ちょうどコーヒーを淹れるのにいい大きさになってきました」。佐々木さんはよくお店に来られては、お店にしつらえてある各地の器をじっと見ていたそうです。

「これが佐々木さんの師の器ですよ」と、カウンターに出されたのは米司氏の器。さらに弟の共司氏、そして兄弟のさらに師にあたる大嶺實清氏の器まで見せていただきました。存在感にゆらぎがない安定感。

その後も民藝についてお話を聞かせていただきましたが、一人一人の「個」が、私たちの暮らしの感覚、使いやすいとか、美しいとか、愛おしいとか・・・そういったことに波長が合っていくというのはすごいことだなと思いました。

余談ですが、フラココ(睦沢町)で買い求めて愛用している、肩からかけられる籠(鞄)を「これいいね~」とおっしゃっていただけたのがすごく嬉しかったです(笑)

 

・Sante

薪窯とワインのお店。佐々木さん、永田さんのお二人からのおすすめだったので、これはいかねば(笑)。旬の鹿児島産タカエビのアラビアータを民藝の器でいただきます。うどんやちゃんぽんが最近多かったので、ちょっと緊張(笑)でも美味しかったです。コーヒーは可否館のコーヒー。香りとともにすっと身体の中に入っていきます。

 

・霧島温泉

銭湯です。入る前に鹿児島名物の降灰の洗礼を受ける。

「西日本一周の旅…点景 2018.5.21」

 

青柳(鹿児島県鹿屋市)

Meals and Grind/Drive Inn
& 生活道具デシリットル(鹿児島県志布志市)

キママブックス(宮崎市)

ファミリーおぐら 瀬頭店(宮崎市)

 

・青柳

天野さんから、鹿児島にはかるかんだけでなく「けせん団子」もあると伺っていたので、どこかでないか探してみての訪問。主に南九州に自生する肉桂の木の葉の部分を使って作られる団子で、私のような京都の生八ツ橋が大好物な方ならきっと大いに気にいるハズ(笑)

青柳さん、地元の自然薯を使ったかるかんも美味しく、ふみふみした軽やかな弾力とほのかに香る甘やかさが絶妙です

 

・Meals and Grind/Drive Inn

今日は長距離移動になるので、いざ、ドライブインへ(笑)

実はここ、昨晩夕食を食べたサンテの方から教えていただいたお店。天文館で愛され続けてきた「カフェトピア」が志布志に今年1月に移転オープン。「カレーがオススメ!」と教えていただいたので、ドライカレーを戴きました。前評に違わず、じわりじわりうま味が込み上げてくる、食欲そそるカレーでした。

 

・生活道具デシリットル

Meals and Grindの同じ建物内にある生活道具のお店。女二宮金次郎の可愛らしいイラストがトレードマークのお店です。

ここにもフラココさんで買った私のカバンに熱い視線を送る方が・・・デシリットルの店主、生重さんです。籠は人気があって、デシリットルでもアジアの籠など、様々な籠が売られています。

「この辺には本屋さんや荒物を売るお店がないから」と、生活雑貨や隣町で知人が焙煎するコーヒー豆、暮らしにまつわる本などが売られています。

「おばちゃんが『SPECTATOR』の発酵特集を見て、『これは使えるなー』て手にとって見てたり。置いてある雑貨も、『この雑誌に載ってて、こう使ってますよ』とも言うことができますしね」。生重さんの感性のフィルターを通して集められたモノと情報が、一人ひとりの暮らしに潤いを与えている・・・いえ、それだけじゃなく「好き」「楽しい」という気持ちが溢れた生重さんの佇まい、お店の表情が、年代問わず様々なお客さんが集う理由な気がしました。まぁ、ひとことで言えば、女性版「安房暮らしの研究所」ですかね(千葉県人以外はわからないか・笑)。

1時間ほど前にも、Meals and Grindのカフェスペースで生重さんのお母さまと談笑されていたおじちゃんが、野菜を届けにひょっこりデシリットルに顔をだされていました。いいなぁ、このご近所的感覚。

また、鹿児島~宮崎の東南海岸沿いをゆくR220沿いを中心に若者の移住者が多いそうで、話を伺っていると、かなり南房総のような感覚に近い。面白い商いをされている方も多く、このライン沿いを中心にリトルプレスを作ったらきっと楽しいに違いないと思います。この地域は熱いです。またなぜか千葉県からの移住者が多いとのこと。そんなこともあってか、編集室の本を新規でお取り扱いいただけることになりました。ありがとうございます!)。

実は、Meals and Grindとデシリットルが入るこの建物も「Iショップ」(関東圏でいうコンビニの「Yショップ」の「I」版があるらしい)だったのをリノベーションしたもの。Meals and Grindの厨房に立つのがお兄さんなんだそうです。

「カフェとして謳ってもよかったのかもしれませんが、ドライブインの文化で廃れてきてるじゃないですか。そこであえてドライブインとしたんです。古いものを生かす、という点で、この雑貨店と同じで。『デシリットル』も、ミリリットルやリットルに挟まれて、あまり使われない単位でしょう?実はこういうものがあるんだよ、と伝えたい。そして、デシリットルのような単位で、少しづつ、ものを集められたらいいなと思います」。お互い冗談で「『月間ドライブイン』の方に取材に来て欲しいよね~」と、ついつい笑い合ってしまいました。

オープンして間も無く半年。これからの展開がますます楽しみです。

 

・キママブックス

2年ぶり店舗訪問&店主のクドウタツヒコさんとは「熊本パン日和」以来一年ぶりの再開です。本談義で盛り上がりつつ、宮崎で面白いリトルプレスないですかね?、と訪ねると、地元ラジオのディレクターがプライベートで制作したという『hotspringer』。「かなり」鄙びた九州の温泉を独自にまとめた温泉本で、個人的にツボにハマってしまいました(笑)もうひとつクドウさんが手にされているのが、宮崎のコーヒー 店をまとめたフリーペーパー。本当は冊子だったそうですが、好評のため品切れになり、このような簡易版フリーペーパーになってすそうです。地域ならではのメディア、面白いな~

 

・ファミリーおぐら 瀬頭店

クドウさんにノミネートしていただいたチキン南蛮の老舗。実は「本店」は2年前に伺っているので「支店」をチョイス。館山市の「中村屋」を想起させる店の存在感、学生からファミリー、ひとり客まで受け入れる懐ぶかさ・・・。地域の名店、地域の宝です。

「西日本一周の旅…点景 2018.5.22」

 

国道九四フェリー(大分市→愛媛県伊方町)

道の駅ふたみ(愛媛県伊予市)

蛙軒(愛媛県松山市・三津浜)

田中戸(松山市・三津浜)

本の轍(松山市)

なんと寿司(松山市・三津浜)

東道後温泉 久米之癒(松山市)

 

・国道九四フェリー

佐賀関と三崎を結ぶ、九州~四国間最短距離のフェリー。佐賀関のスーパーでヒラマサの刺身を買い、ちょっと早いランチを甲板で満喫。晴れた日の船旅は気持ちいい!

 

・道の駅ふたみ

遠足で来ていた松山の高校生たちで大にぎわい。目の前の浜辺でサッカーボールを蹴ったり、砂の山を作ったり、漁協婦人部の作るじゃこてんをほおばったり・・・こうして青い海とともに青春の1頁が刻まれていくんだろうなぁ。瑞々しい笑顔たちにつられて私もじゃこてんを味わう

 

・蛙軒

松山といえば道後や銀天街エリアくらいしか行ったことがありませんでしたが、古くからの港町として栄えた三津浜エリアが、こんなに楽しいところと知ったのは、新刊書店の「蛙軒」店主、ナオコさんと出会い、諸々教えていただいてから。

古い建物の商店や民家が軒を連ねる三津浜の、路地の一角に蛙軒はありました。目印の、本を読む黒猫の看板を見つけ、中に入ると、過去から流れる時間をゆったりと湛えたような、しんとした空間。

入ってすぐのところに掲げられた、

『どうぞ ごゆっくり お過ごしください/本を買われるときは/奥におりますので 呼んでください』

という言葉に囁かれつつ、落ち着いて本と向き合うことができます。時折、表で黄色い帽子を被った小学生がひと時の無邪気な明るさを運んで来たり、近所のおばちゃんの会話が聞こえてきたりと、外の世界と内の世界がゆらぎ、その感覚、その瞬間が、愛おしい日常のように感じられます。

本や書棚には、感想文などが添えられており、ナオコさんの言葉にゆっくりと導かれながら、すっと本の世界に入ってゆける。そんな、どこか不思議な感覚のする本屋さんです。「伝えたいことを届ける」ということを考えさせられるお店です。

写真家の齋藤陽道さんの『それでも それでも それでも』(ナナロク社)を買い求めつつお話を伺うと、ここは元文具店だったところとのこと。鉄のアームにぽんと球体が載っかっている愛らしい書棚も、文具店でかつて使われていたものだそうです。

ちなみに、猫が大好きということで猫の置物などがあちこちに。ブックカバーにスタンプされた読書猫も素敵。でも「猫軒」じゃなくて「蛙軒」なんですね?と訊くと、「蛙も好きなんです」と笑うナオコさん。そのキャラクターもいいです(笑)

ナオコさんは三津浜のおもしろいところをいっぱいご存知で、そのあと巡ってみることに。

・田中戸

ナオコさんに「有名なお店で、夏には行列ができます」と教えてもらった、蛙軒から歩いて5分ほどのところにあるかき氷店。ご主人の出身地の怒和島で採れた伊予柑のかき氷、フルーツの風味が練乳に負けてなくてすごくおいしい!カフェ空間も素敵

 

・本の轍

松山市駅近くに半年ほど前にオープンした本屋さん。こちらもナオコさんの口コミ(笑)。もともと雑貨店で働いてらっしゃってた越智さんが念願かなって開いたお店で、コーヒーの本や絵本、海外のカルチャーを伝える古本、そして越智さんの旦那さまの趣味という自転車関連の本などなど、越智さんの「好き」な気持ちいっぱいの本が揃っています。

また、徳島・アアルトコーヒー によるオリジナルのブレンドコーヒーや、裏手の工房で作られたジャムも販売。ギャラリーコーナーもあり、いろいろなひとたちが集える空間となっています。

この日はかわいらしい猫の絵などを手がけている、銅版画家・イラストレーター、村上千彩さんの展示が行われていて、なんとご本人も在廊中!ゆったり本を読む猫の後ろで忙しそうに本を運ぶ書店員さん(司書さんかな?)の、そのコントラストにぐっと来てポストカードを購入しちゃいました。

 

・なんと寿司

ナオコさんに鯛めしの「鯛や」やネーミングが気になってしょうがない「踊るうどん」を教えていただいたのですが、いずれも営業時間外。でも魚介もいいよなぁ、ということで「なんと寿司」へ。コチやカンパチ、そして鯛の握りがおいしくて印象的でした

「西日本一周の旅…点景 2018.5.23」

 

豆道楽&本屋ぐりんぐりん(愛媛県西予市)

名水100選・観音水(西予市)

さくらベーカリー(高知県香美市)

うずまき舎(香美市)

 

・豆道楽&本屋ぐりんぐりん

松山「本の轍」で出会った銅版画家、村上さんに「そういえば、『ぐりんぐりん』っていう本屋が西予の方にあったような・・・」と教えていただき、西条まわりで高知へ行く予定だったのを、急遽西予まわりに変更。伺ってびっくり、そこは「豆腐店本屋」だった!

実は「豆道楽」という豆腐工房に、岡山から嫁いで来られた渡邊彩子さんが、本好きが昂じ、豆腐の売店スペースになんとミニ本屋「ぐりんぐりん」を作りあげてしまったのであります。こりゃさぞかし豆腐や大豆の本がズラリ並んでるのかと思いきや・・・まったくない!「旅が好きなので」という彩子さん。旅の本や雑誌、絵本などが新たな旅へと誘っています(義母さまも旅好きで、山陰を鈍行列車でひとり旅されるほど)。沖縄のゆし豆腐の本とかも、結構ロマンあるけどなぁ(笑)。豆道楽2代目の旦那さんも「豆腐の本を置いたらって、言ってるんだけど・・」と苦笑い。

シベリア鉄道の本が面白そうだったので、それ買い求めつつ、豆乳をいただいていると、これがまぁなんと風味豊かなことか!クセがなく、ほわほわした大豆の甘やかな香りが、口に含むやわたあめのようにふわりと広がり、鼻腔をふっと抜けてゆくのです。この後戴いた、木綿豆腐やざる豆腐も然りです。

実は実は、本屋も面白いが、この豆腐工房もスゴい。なんと大豆の栽培から豆腐作り、そして販売までを一貫して手がけてらっしゃるのです。

元々米の栽培をされていたそうですが、20年くらい前から大豆の栽培を開始、自分たちで豆腐の製造もできないか模索が始まります。「全国の豆腐店を20箇所ほどまわって、最後に立ち寄ったところが本当にうまい豆腐だったんです。そこでお願いをして作り方などを教わりました」と、当時を語るのは初代の邦廣さん。地域産業であった林業の疲弊や、農産物をただ集荷業者に出荷するだけの状態では立ち行かなくなる、その危機感が「自分でやる」という決断をさせたそうです。そういう経緯があるからこそ「農業あっての豆腐屋」という姿勢を貫いています。豆道楽の豆腐は地元の大豆100%。「ここは高齢化が進んでいて、耕作しきれないところが多くなってるんです。地元の方から『やってくれんかのぉ』って頼まれて、そういうところを引き受けて畑に使わせてもらったりしてます」と彩子さん。

若い担い手が奮闘する、地域の豆腐屋さん。豆乳を味わいつつ、地域や農の未来を語り合う。そして本から、新たな世界も広がる。おいしさの背景に、感謝したくなる素敵なお店でした。

 

・さくらベーカリー

昨年、うずまき舎の村上さんに教えていただいた、天然酵母と国産小麦のパン屋さん。高知のスタンダード、帽子パンもあります(笑)

 

・うずまき舎

ロバの本屋さんと並ぶ、山奥の本屋さん。今回で3度目の訪問です。こちらは急峻度がすごい(笑)。この日は雨が降ったり止んだりで、棚田と、その奥にたなびく霞が美しい。写真の、棚田を撮影している地点の、さらに急坂を登った上にうずまき舎さんがあります。過剰表現でなく、この日ばかりはまさに雲の上の本屋さん。

たまたま高知市からのお客さんがいらしていて、落花生話で盛り上がりました(笑)しかも拙著をお買い求めいただき、ありがとうございました!落花生好きの旦那様と、ぜひご笑覧くださいませ~