初の写真展「房総へ BOSO LANDSCAPE」6月19日より我孫子市のブックカフェ「ノースレイクカフェ」で開催

会期:6月19日(水)〜7月21日(日)

会場:North Lake Cafe & Books

住所:我孫子市緑2-11-48

在廊日:6月19日(水)・22日(土)・27日(木)・7月5日(金)・6日(土)・14日(日)・15日(祝)・21(日)

「写真展」と銘打っていただいた手前恐縮だが、私は写真家ではない。カメラの学校は行ったことがないし、テクニカルなことは正直分からないことがいっぱいある。では、あなたは何者かと問われれば、間違いなくこう答えるだろう。「房総・千葉の編集者」だと。

 

まだコトバにもならない、房総・千葉の日常の愉しさ、悦び、感動の仄かな気配を編集し、伝えてゆく。その手段として、リトルプレスを自ら制作して自費で出版、流通まで手がけるという方法をとった。この「房総の名刺」となる本を手掛ける中で必要な要素が写真だった。だから、基本的に写真には「編集されること」が求めらる。

 

テキストを置くことを想定して、被写体だけでなくコントラストの強い暗闇や青空を大きく映り込ませることもあるし、レイアウトに合わせるためにトリミングすることを前提に撮ることもある。写真を撮るという行為は私にとって、写真単体で作品化させるというよりも、あくまでもこれから生み出すものの一過程でだという認識がある。「編集」という作業により写真がテキストやデザインと一体となり、「メディア」という器があって読む・見る人たちに送り届けられる。その過程の一部なのだと。

 

だた一方で、逆に「写真が編集を求める」ことがある。その時、写真からは確かな意志、力のようなものが静かに滲み出ていて、同じ一枚なのに不思議と厚み・深さを感じさせるのだ。写真は時に、そんな主張をしてくるから面白い。

 

一介の編集者のどこまで主張できているか分からない写真を、「North Lake Cafe & Books」の松田さん夫妻による導きと、「すみっこ堂」のモリヒサケイコさんによる会場デザインにより、展示全体としてより房総の魅力が感じられるものなろうとしている。改めて御礼申し上げたいと思う。そして、もしご来場いただいた皆様に「房総へ」という気持ちが湧き上がってきたのならば、有難いことこの上ない。会場では木更津のマイクロブルワリー「SONGBIRD」さんのビールや、八街の「伊藤国平商店」さんのピーナッツペーストの販売もある。ぜひ全身で房総を体感していただきたいと思う。

 

North Lake Cafe & Books(我孫子市)

http://northlakecafeandbooks.com

 

■すみっこ堂

https://www.instagram.com/_keico/?hl=ja

 

SONGBIRD(木更津市)

http://songbirdbeer.blogspot.com

 

伊藤国平商店(八街市)

https://ito-peanut.com